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Graphvizのコマンド解説

 ·   2 min read

はじめに

GraphvizはDOTと呼ばれる言語で記述されたグラフ構造を、画像形式で出力可能なソフトウェアである。
PythonからGraphvizを利用するためのライブラリも開発されており、ニューラルネットワークや決定木の可視化などに用いられる。

本記事では、Graphvizをコマンドラインから使用する方法を解説する。

環境

  • Windows 10 64-bit
  • Graphviz 2.46.0 for Windows 10 (64-bit)

Graphvizの導入

Windowsの場合、Graphvizの公式サイトからインストーラを入手して、インストールする。
https://graphviz.org/download/

インストール中にパスを通すか聞かれるので、通しておく。以下の画面で"Add Graphviz to the system PATH for all users"または"current user"を選択する。

Graphvizのインストール画面

Graphvizのコマンド

Graphvizを実行する場合、dotというコマンドを入力する(graphvizではないことに注意)。
PowerShell, コマンドプロンプトのどちらでも実行可能である。以下では、PowerShellで実行した結果を示す。

グラフの作成

グラフを作成するコマンドを示す。

1
> dot -T<format> -o <output file> <dot file>

例を示す。
まず、カレントディレクトリに以下のtest.dotというファイルがあると仮定する。

digraph test {
  a -> b;
  b -> c;
}

PNG形式のグラフをtest.pngという名前で出力するには、以下を実行する。

1
> dot -Tpng -o test.png test.dot

-Tの後ろに形式を記述する(間に半角スペースはあってもなくても良い。また残念ながら、出力ファイルの拡張子から、形式を自動で判定してくれない)。
実行すると、カレントディレクトリに以下のPNGファイルが出力させる。

出力されたグラフ

また、指定可能なフォーマットには、bmp, gif, jpgなどがある。詳細は以下のページを参照。
https://graphviz.org/doc/info/output.html

バージョンの表示(-V)

バージョンを表示するには-Vオプションを付ける。

1
2
> dot -V
dot - graphviz version 2.46.0 (20210118.1747)

ヘルプの表示(-?, -h)

ヘルプを表示するには-?オプションを付ける(-h, -helpも可)。

1
2
3
> dot -?
Usage: dot [-Vv?] [-(GNE)name=val] [-(KTlso)<val>] <dot files>
以下略
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Helve
WRITTEN BY
Helve
関西在住、電機メーカ勤務のエンジニア。X(旧Twitter)で新着記事を配信中です

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