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はじめに
Jupyter Bookで作成したサイトにPlotlyのインタラクティブなグラフを埋め込む方法を解説します。
Jupyter Bookは、JupyterLabのファイル (.ipynb) をウェブサイトに変換できるライブラリです。また、Plotlyはインタラクティブなグラフを扱えるPythonライブラリです。
実際にPlotlyを埋め込んだウェブページは以下になります。
JupyterLabでPlotlyのグラフを表示する — Pythonグラフ入門
検証環境は以下の通りです。
- Windows 10 Home 22H2
- Python 3.12.4
- JupyterLab 4.3.4
- Plotly 5.24.1
- Pandas 2.2.3
- Jupyter Book 1.0.3
ライブラリのインストール
pipで必要なライブラリをインストールします(必要に応じて仮想環境を作成してください)。
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Jupyter Bookのプロジェクト作成
以下のコマンドを実行してJupyter Bookプロジェクトのテンプレートファイルを作成します。
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<book-name>
には任意の名前を指定します。<book-name>
と同じ名前のフォルダが作成され、その中に以下のファイルがあります。
<book-name>
intro.md
logo.png
markdown-notebooks.md
markdown.md
notebooks.ipynb
references.bib
requirements.txt
_config.yml
_toc.yml
Jupyterファイルの作成
ここでは新しいJupyterファイルを作成します。
以下のコマンドを実行してJupyter Labをブラウザで開きます。
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新しいNotebookを作成して、<book-name>
フォルダの下に保存します。
ここでは、ファイル名をplotly-test.ipynb
とします。
まず、最初のセルをMarkdownモードにして以下を入力します。これは、Jupyter Bookを使用して変換したときのHTMLページのタイトルになります。
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その下のセルはCodeモードにして、以下のPythonコードを入力します。
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Notebookを実行して、Plotlyのインタラクティブな棒グラフが表示されることを確認します。
Jupyter Bookのビルド設定
_toc.yml
を開き、- file: plotly-test
を以下のように追記します。これで、Jupyter Bookがplotly-test.ipynb
を変換するようになります。
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次に、_config.yml
を開いて以下を追記します。
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ビルド
以下のコマンドを実行して、Jupyter Bookプロジェクトのファイル一式をビルドします。
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以下の警告が出るかもしれませんが、同じコマンドをもう一回実行します。
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ビルドが完了すると、<book-name>/_build/html/
の下にHTMLファイルが生成されます。
その中のplotly-test.html
を開き、Plotlyのインタラクティブな棒グラフが表示されることを確認します。
参考
この記事はQiita Python Advent Calendar 2024の22日目の記事です。