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はじめに
Rust製の最適化ライブラリOpEnをWindows 10にインストールし、Pythonから使えるようにする。
導入手順は以下の通り。
- opengenをインストール
- GitHubからOpEnのソースコードをclone
- RustでOpEnをビルド
OSはWindows 10 Home Ver. 21H1である。その他の環境は以下の通り。
- Rust 1.55.0
- Python 3.8.8
- opengen 0.6.9
- OpEn 0.7.1
2022/01/30追記 opengen v0.6.8以前ではPythonからOpEnを実行するとエラーが発生します。
最適制御向け最適化ライブラリOpEnのRust build of TCP interface failedエラーについて – Helve Tech Blog
opengenのインストール
まず、Rustをインストールしておく必要がある(インストール方法は以下の記事を参照)。
RustをWindows 10にインストールする – Helve Tech Blog
次にopengenをインストールする。opengenはOpEnのPython用インターフェイスである。
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GitHubからOpEnのソースコードをclone
適当なフォルダで以下を実行し、GitHubからOpEnのソースコードをcloneする。
最後のoptimization-engine
はcloneするフォルダ名を指定している。
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RustでOpEnをビルド
あらかじめPythonの仮想環境を作る。virtualenv
がない場合は以下でインストールする。
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次に仮想環境を作り、有効化する。venvopen
は仮想環境の名前である。
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ここではPowerShellを使うことを想定してactivate.ps1
とした。仮想環境を有効化すると、>
の前に仮想環境の名前が表示される。
以下を実行して、仮想環境内でopengenをセットアップする。
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最後にoptimization-engine
フォルダ直下で以下を実行し、OpEnをインストールする。
cargo
はRustのビルドシステム(兼パッケージマネージャ)である。
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仮想環境を終了する場合は、deactivate
を実行する。
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